結論。貯金に励んではいけない

お金の知識

同じくらいの経済状態から出発したにもかかわらず、
20~30代でほとんどお金のために働く必要がなくなる人と、
50~70歳になってもお金のために忙しく働いている人がいます。

その最大の違いが何か分かりますか?

  • 給料の高い仕事についたかどうか?
  • 出世したかどうか?
  • 貯金を頑張ったかどうか?

いやいや、まさか。

 

正解は「投資したかどうか」です。

 

投資とは身近なもの

投資とはつまり、将来お金を生んでくれるもののために、あらかじめお金を投じることです。

例えば、株や不動産投資などは分かりやすいですね。

配当や家賃収入が得られるだけでなく、将来価値が上がる株や物件を安いうちに買っておけば、時間が経つにつれて資産価値が増していき、高い価格で売って差額を儲けることもできます。

株や不動産だけではありません。

例えば、高校生が大学受験のために塾に通うためにお金を使う。これも立派な投資です。

その高校生は、塾で効率的に勉強した知識を使って有名大学に入り、ひいては給料のよい企業に入ってお金を稼ぎます。

工場の社長が新しい機械を導入するのも、将来弁護士になるために学校へ通うのも全部投資です。

そうして手に入れたモノや知識を使って、彼らはより大きなお金を将来生み出します。

あなたはこの投資をするという意識があるでしょうか?

 

月5万円の収益を生む土地を、200万円で買うべきか?

例えば、あり得ない仮定かもしれませんが、あなたの信頼できる親戚から

親戚
土地を200万円で買わないか?

と言われたとします。

親戚は、どうしても今すぐ現金が必要だそうです。

知り合いの専門家によると、そこを駐車場にすれば、経費や税金等を払っても月5万くらいは手元に残りそうです。

わりと人口の多い地域なので、5年や10年で寂れてしまうということもない見込みです。

ちなみに、あなたの手取りは月25万円で口座にはコツコツ貯めた500万円くらいの預金があります。

さて、あなたは200万円出してこの土地を買いますか?

それとも200万円は大金だから口座に残しておきますか?

 

これに悩んでしまう人は、少しやばいです。(^^;)

 

月5万の利益なら年間60万の増収です。

つまり、3年と少しで土地代は戻ってきます。

その後はずっと利益が積みあげられ続けることになります。

20年、30年で経てば、その土地からもたらされたお金で立派な家が一軒建ちます。

つまり、この時200万でこの土地を買うと判断した人は長い目で見て家一軒分のお金を手に入れることができます。

逆にこのとき200万円貯金を選んだ人は、本来手に入れるはずだった家一軒分のお金を損するというとになります。

非常に単純化した例になりますが。

 

ほとんどの人が貯金を選択する

ただ、この場合ほとんどの人が、

「200万円はもったいない」

と貯金してしまいます。

将来の数千万円より、目先の200万円を選んでしまうのです。

当然、貯金していても資産なんか増えません。

土地を買うことを選んだ人とは、たったこれだけで数千万円の生涯収入の差が生まれてしまうのです。

 

もちろん何でもかんでもお金を払えばいいわけではないです。
(こんな美味しい話は稀ですし、中には詐欺もあります。)

 

そもそもいくら確実性が高そうとはいえ、確定した未来なんてありませんから、慎重になってしまう気持ちは分かります。

でも結局、お金持ちになった人とは、みな投資すべき時に投資を決断した人たちです。

ときには予測が外れたり、予期せぬトラブルが起きたりで損してしまうこともあるでしょう。

それでも、一撃で再起不能にならないようリスクをコントロールしながら、長期的にみてリターンが投資を上回りそうなものに投資し続けていれば、全体的には黒字が上回るようになります

最初は失敗することが多くても、投資を繰り返すことでレベルが上がっていき、徐々に判断の精度も上がっていくでしょう。

投資によって収益が上がったら、さらにそのお金を投資に回すことで雪だるま式に資産は増えていくことになります。(複利と言います。)

別に土地でなくても同じです。

目先の出費にとらわれず、長い目で見て考えなければいません。

損することを恐れて貯金しているばかりでは、永久に労働収入以外の収入は確立できません。

ずっと忙しくて収入も低いままです。

将来お金を生んでくれるものに対して、積極的にお金を投じることができるか?

これがお金を持つ人と持たない人のひとつの分岐点です。

 

結論。貯金を頑張ってはいけない

日本人は基本的に貯金を美徳と崇めます。

手に入れたお金はせっせと銀行に預け、「投資」などという言葉を聞けば慌てて目をそむける人が大半です。

もちろん、突然お金が必要になるケースもあるでしょうから安心のためにも多少の貯金はしておいたほうがいいです。

しかし、いくら貯金を増やしても、その預金が働いてくれてあなたを自由にしてくれるということは何十年たってもあり得ません。

そして人生が豊かになるということもありません。

お金は何かと交換したときに初めて意味を持ちます。

口座に眠っている限り、そのお金は通帳に記載されたインクの染みにすぎません。

むやみに貯金をありがたがる思考は改めたほうがいいです。

「一年で100万円分の貯金が増えた」と喜んでいる人は、
『もしかして自分は100万円分の貴重な投資を取り逃がしたのではないか?』
と真剣に振り返ってみた方がいいです。

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